
定期的に マッサージ や 整体 に行ってほぐしてもすぐに硬さや違和感が出てしまう。。
そんな経験がある方、それって土台が傾いているからではないでしょうか。。
想像してみてください。
住んでいるお家がそもそも土台から斜めだったら、、、
暮らしにくいですよね?
昔テレビで「地盤沈下で斜めになったお家で生活していて健康被害が出ていた方の特集」を見ましたが、家も体も一緒なんです。
多くの人の体はそんな状態でも、それは少しずつの変化なので強い症状が出るまで気が付きません。
また、脳は違和感が続くとそれに順応します。
逆に変化を嫌います。
ご存知でしたか?
三日坊主というのは新しい変化を嫌う脳の反応なんです。
そこを抜け出して頑張って続ければ良い習慣になるわけですね。
良くも悪くも バランス を取るんです。
不調を出しながらも。
運動会の保護者競技で張り切って転倒してるお父さん、見たことありませんか?
ちょっとした段差、道路の縁石を上がる為に足を上げているつもりなのに片足いつも蹴つまずくことありませんか?
残念ながら、日頃体を動かしていない人ほど頭の中の自分と実際の体の動きは一致していません。
(逆にイメージトレーニングを繰り返せば体を動かしていなくてもいざという時に想い通り動く、という研究もありますがあくまで体の柔軟性ありきです。)
今の自分の立ち姿勢に「軸」は感じますか?
姿勢を見直して軸、重心 を整えれば今より疲れにくい体、病気になり難い体になりますよ。

さて、治療院に来られる方々の年齢関係なく多いのが 外反母趾、浮き指 といった症状です。
時代の移り変わりで移動手段が進歩し、道が舗装され、靴が進化し、、、そして体が退化する。
外反母趾も浮き指も、巻き爪 も、よっぽど関節が変形していなければ足さえしっかり使えば9割治ります。
(病気由来のものは例外があります。)
足元の使い方がうまく行っていなかったら 膝、股関節、腰、肩、首、、と不調はどんどん上に上がっていきます。
足から首までの関節を積み木のパーツだとすると肩や首まで上がってくる間にだいぶグラグラしてる感じになりますよね。

①外反母趾の人は小指側に体重が逃げる
②そのテンションが膝をO脚にする
③股関節が開き外側からお尻に常に緊張が出る(ガニ股)
④骨盤が傾き腰痛、お腹の不調
⑤肩が前に入って凝る、そのせいで呼吸が浅くなる
⑥猫背 の状態で無理やり前を向くため首を起こして 頭痛
パッと箇条書きしただけでもだいぶ調子悪そうな人物像が完成しましたね。
ですが少なからず上記の状態を持っている方が多い、、、どころか街を歩けばそんな人ばかりというのが個人的な感想です。
もちろんそれぞれの立場で関わっている生活によって辛い症状の出やすい場所はあるかと思います。
ただ、それが長く続くと今ある硬さがやがて癒着して「キッチンやお風呂場のしつこい汚れ」の様に簡単に取れなくなってしまうのです。
その辺りの根深い硬さについては後々別の記事で書いていきたいと思っていますが「しつこい汚れ」ならぬ「頑固な不調」になる前に小まめに姿勢を見直し、できる範囲で体を動かしましょう。
姿勢の作り方や、それに付随する 呼吸法 なんかは現在色々と書籍も出ていますが個人的にはどれも昔から日本にある禅の教えにある「立腰」(リツヨウ)の考え方の表現を変えたもので根本は一緒だなと感じるので参考にしてもらえると体の軸、芯を意識することが出来る様になると思います。
北鎌倉にある円覚寺(北条時宗のお墓があるお寺)の横田南嶺老師による禅入門がYoutubeにあります。
よければ参考にしてください。

西田哲学を学び教育学を広めた森信三氏は「立腰」こそ子供の教育の要だと説いたそうです。
それくらい日頃の姿勢の在り方で物事が変わってくるということですね。
禅というと坐って 瞑想 して、煩悩が感じられたら棒で叩かれて、、というイメージが強いですが
立禅、歩行禅 といったものも存在します。
立って姿勢のみに集中、呼吸のみに集中、歩くときの足の出し方のみに集中、といった課題を常日頃から意識することで自分の癖に気付いたり新しい発見をしたりするのです。
京セラ創業者 稲盛和夫氏、パナソニック創業者の松下幸之助氏や海外ではアップルの創業者であるスティーブ・ジョブズ氏らが積極的に取り入れた禅の世界、1日10分だけでも時間を割いてみると日常に変化が起きるかもしれませんよ。
大事なのは『常に意識する必要はない』ということです。
家を出るタイミング、お手洗いの後、自分なりのタイミングでまずは一日数回姿勢を意識して見直しましょう。
日常を変えるには心の重みにならないレベルからの調整が良いかと思います。
体の軸が整ってくれば滞りや無理なテンションが減るので自然と不調の出にくい体質に変化していきますよ。