小さい頃、親や先生に「集中しなさい‼️」と言われた経験のある人はどれだけいるでしょうか?
…あれ?今も?🫣
集中力って勉強にも仕事にも、とっても大事な要素ですよね
でも、ご存知でしたか?
集中と一口に言っても大きく分けて
4つのモードがあるってこと
「集中しなきゃ❗️」
と思っても、あなたがこれから向かおうしている『課題』によって集中力の『使い方』は違うんです
この話は私が理事として携わっている社団が、森ビル、東京海上日動、DENSOなどの方々へ行った
社員研修プログラムでも好評だったので今回、簡単に文字起こしをしました💡
(presented by 統合医療チームJIN)
⏩日経新聞/2021/12/17
最初だけちょっと小難しい話をします。
これが終われば後は大丈夫💦
「集中力の切り替え」を手に入れるため、ちょっとだけお付き合いください
脳には3つの「使い方」があります
それぞれ、脳の活動分野が違います
●セントラルエグゼクティブ・ネットワーク(CEN)
意識を向けて思考する役目
短期記憶や遂行記憶に働く
→意識を持って目の前のタスクを「やるぞ」という時
●デフォルトモード・ネットワーク(DMN)
無意識状態で脳が勝手にルーティンを遂行する役目
安静時、休息時に働く
→例えばお箸の扱い、例えば車の運転
いちいち「ここをこうやって握って、腕を持ち上げて…」と考えないですよね?
ボーっと違う思考をしていてもできるルーティンワークがこちら
●サリエンス・ネットワーク(SN)
CENとDMNとの間をつなぐ役割
「メタ認知」=一歩引いて見る
「気づき」のスイッチ
→夕飯のことをボーっと考えながら車を運転していたら、死角からボールと小さい子が勢いよく飛び出してきたッ❗️
「危ない‼️」と咄嗟にハンドルを切ってブレーキをかける
この「無意識」状態から一瞬で「意識」に繋げるスイッチがSN
名前をしっかり覚える必要はありませんので何となく略字と役割だけ頭の片隅に置いておいてください
さてさて、皆さん興味津々
「4つの集中」に参りましょう
先程の
「3つの脳の使い方」と
「4つの集中」を上手く活用できる様になると
あなたの生活には余力ができて隙間時間で、より快適な生活を手に入れることができるわけです
え?…空いた時間に仕事が増えるだけ?
それは私の預かり知らぬところでございます。。
皆さんがイメージする「集中」はこれではないでしょうか?
①入門集中
先程出てきたCENが中心に働いています。
目の前の仕事、打込みなど単純作業や情報処理をひたすらこなす際の集中です
この打ち込み型の集中は大体50分くらいしか持たないと言われています
②記銘集中(きめい)
これはCENとDMNの複合型です。
自分の内面とタスクを結びつけて答えを探している時などの集中です
デスクワークをしながら
「あれ?この案件と似た事例が前に出てきたけど何だったっけ?」
「ここ、テストに出るから覚えとけ〜って先生言ってたな…どこだっけ?💀」
といった記憶との関連づけをします
③自在集中
これはDMNが活発に働いています
ボーっと妄想している中で閃く集中
例えばアーティストが新しい構想を練っている時や
大事なプレゼンで参加者の心をグッと惹きつけるキャッチーなタイトルは何かないかな…
といった具合の時の集中
④俯瞰集中(ふかん)
これはDMNとSNの複合型になります
一歩引いた視点での集中です
例えばあなたがレストランのホールで仕事をしているとしましょう
キッチンから合図が出て「料理ができた」と
そして3番テーブル注文入った❗️
…と同時に新規のお客さんとお会計の人が💦
という状況で、無意識にできる目の前のタスクもこなしながら
その場、その場で変化する状況にも目を向けるような時に使っています
自分がこれから「何」をしようとしてるかによって「集中しなきゃ」の中身が違ってくる
ということはを理解していただけたかな?と思います
では、これらの集中力ってどうやって鍛えるの❓
というか鍛えられるの⁉️
というお話を次回
ボリュームに余裕があればヤル気スイッチの入れ方なんかも解説していきます💡
(案の定、2回シリーズで終わらなそうだったらもう少し伸びるかも💦)
それではまた👋
参考文献/
青砥瑞人.4force脳が冴えわたる4つの集中.KADOKAWA
須田万勢.総合診療 患者さんには言えない!?医者のコッソリ養生法.医学書院 より
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